学びは、泥の中にあった。親子で見つけた「まなびの旅」
親子の「まなびの旅」
〜子どもと一緒に旅に出るということ〜
前回の記事でもご紹介した「旅と学びの協議会サミット in 長野・飯綱高原」。
今回はその中で、親子で参加した一組の家族の視点から生まれた、「まなびの旅」のもうひとつの物語をご紹介します。

参加者のほとんどは大人でしたが、今回唯一親子で参加した家族が、それぞれに「旅を通じたまなび」を深めていく姿がとても印象的でした。
その中でも特に心に残ったのが、いいづな学園こどもの森幼稚園を訪問した際の、あるやりとりでした。
「お洋服、汚して家に帰ってもいいの?」
幼稚園でのどろんこ遊び。
最初は楽しそうに見ていた子どもが、なかなか泥に手を出せずにいました。
不思議そうに思ったお母さんが「どうしたの?」と聞くと、返ってきたのはこんな言葉でした。
「今日は、お洋服汚して家に帰ってもいいの?」
その瞬間、お母さんはハッとしたそうです。
雨の日の幼稚園への行き帰り、園庭がぐちゃぐちゃな日は、「水たまり入らないでね」「服汚さないでね」と何気なくかけていた言葉たち。
それが、いつの間にか子どもの「自由に飛び込む力」を制限してしまっていたのかもしれない・・・
普段の声かけの積み重ねが、子どもの行動や視点に影響を与えていることを、あらためて実感した出来事だったと言います。
その後、子どもは少しずつ泥に触れ、遊び始めました。
最後まで泥の池に飛び込むことはなかったけれど、その子なりの「最初の一歩」が、そこにはしっかりありました。





「まなびの旅」は、大人にこそ必要かもしれない
今回の旅で、お母さんは子どもと過ごす中で、「子どものまなび」だけでなく、「自分自身のまなび」にも出会いました。
・子どもの反応をどう受け止めるか?
・どんな言葉をかけていたか?
・自分の使う言葉で、子どもの世界を狭めていないか?
旅先という非日常は、そんな「日常を見つめ直す」ための鏡でもありました。そして何よりもー
親と子が、「同じ目線でまなぶことができる旅」
それこそが、「親子のまなびの旅」の本質なのかもしれません。

今後に向けて:「親子ラーケーション」も企画中!
私たち「旅と学びの協議会」では、「親子ラーケーション(=Learning × Vacation)」をテーマにした旅の企画も進めています。
子どもと一緒に旅に出ることで、日常とは違う視点から「まなび」を発見する。そんな時間を、もっと多くのご家族に届けていけたらと考えています。
もしこの記事を読んで、「親子のまなびの旅」を一緒につくってみたいと感じた方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご連絡ください。
そして「親子で旅に出てみたい」「一緒にまなびを深めたい」と感じた方がいらっしゃれば、ぜひ企画の発表を楽しみにお待ちください。「親子のまなびの旅」にまつわる記事は、これからも定期的に配信していく予定です。
皆さまとご一緒できることを楽しみにしています。

